1年遅れのレコ発ライブ!

考えてみると前回のブログ更新からほぼ1年経ってしまいました。学園坂スタジオ発のCD発売のお知らせから早1年。この間、まだまだコロナに振り回されっぱなしで、まるで時間が止まってしまったかのようでした。そうこうしているうちにロシアによるウクライナ侵攻。時間が止まるどころか100年前に時代が逆戻りしたかのようです。

さる2022年5月7日、なんと1年遅れでレコ発ライブを行いました(「レコ発ライブ」という言い方はアナログ盤の時代の言い回しなので、正確にはCD発売記念ライブということになります、念のため)。これは2021年5月に発売されたアルバム『knock 』(メインアーティスト=小笠原もずく)の記念イベントということになりますが、コロナでライブイベントを見合わせていたため、このようなタイミングに。しかも今回は無観客・収録によるライブイベントです。

アルバムの1曲目は「うたえうたえ」なのですが、この日もまずはこの曲からスタート。Vo&p=小笠原もずく、Flute=伊藤寛武、Contrabass=ブレント・ナッシーによるトリオの演奏です。録音よりもややシンプルな編成ですが、シンガーソングライターとしての小笠原もずくの心情がストレートに伝わってくる作品です。サビの歌詞はこうです。

なんでもない出来事を たまの憂鬱を/言葉にしようのない叫びを/正しいことなんて誰も知り得ない/身体の中で音楽はうずくものよ/うたえうたえと心が呼びかける

ともすると正/誤という単純な二元論ばかりがまかり通るようないまの時代、そうじゃない、うたえうたえ!というメッセージは実はシンプルだけれど力強く響いてきます。

前半セットは他に弾き語りソロの「記憶」やギターが加わった「わかれみちにて」、アルバムには収録されていない「w/here」や「days’refrain 」など、しっとりとしたアコースティックな演奏が続きます。甘く切ないバラード「信じてみたい」をしっかりと歌い上げ、前半セットはサンバ調グノーのアベマリア「ひかりとともに」で締めくくり。いわば甘いモズク編。

後半セットは衣装もガラリと変わり、本来のモズク酢(?)編、酸っぱいというよりかは辛い、ビリビリっと痺れるような楽曲のオンパレード。1曲目はアルバムタイトル曲「knock」。キメのメロディはよく聞くと某ボブ・マーリーの某曲のパクリ?それにしても歌詞が攻撃的です。

なくなっちゃえこんな世の中/愛すら嘘で固めやがって/なくなっちゃえこんなルールなんて/わたしの声なんて届かない

前半セットとは打って変わって口調が変わり、曲調はダークでブラック基調。スイングビートにアシッドなトランペット=YNOのオブリやソロが絡まってくると、もう前半セットのしっとり感は消え失せてしまいます。ガッツリ文句を叫びまくる小笠原もずくの衣装は工場の修理工?にもみえ、男性中心社会・階級社会へのアンチテーゼという言い方がぴったり。

つづく「don’t wanna be your slave 」もファンクビートに乗せてガンガン文句を歌い飛ばします。会社のダルい上司にこんな歌を歌ったらスッキリするか、速攻でクビか。かなり危なっかしい、でもダンサブルでめちゃ楽しい快作。ギター=沢和幸のグルーヴィーなカッティングがキラリ。

レゲエビートに乗せたちょっとユーモラスな「マイグランドメニュウ」(トロンボーンソロ=松田結貴子)、セロニアス・モンク風のインスト曲「ルードヴィッヒのコンファメーション」(作曲=谷森駿、アルバム未収録)などをはさみながら、もう1曲ズバッと文句バリバリの「Reggae in asylum」。

who are lifers?/服役してるのはどこのだあれ?/who are lifers?/懲役1000年 1万年?/レゲエでもなければやってけない/騙されてはいけないよ/入学と入院は同じだよ/学校も病院も刑務所も/毎日教官に共感して/疑問は愚問にすりかわり/黙ってセリフをコツコツ覚えて/台本通りに演じれば/100点満点真人間

これは胡椒に山椒に唐辛子も満載の激辛モズクです(笑)。とはいえ終始にぎやかなコール&レスポンスが続く(who are lifers?/who who are lifers? ちなみにliferとは終身刑の囚人の意)ので、本当はお客さんとC&Rできたらもっと楽しいはずです。

ほか、CDアルバムの中でもいっぷう変わった印象の「月とフーガ」。フルートの現代音楽風のイントロから突然サルサになるという構成で、後半にはゲスト参加のアルトサックスソロ(=笠村勇樹)も。なにか胸がざわついたり、興奮させられたり、というアンビヴァレンツな曲。

この日、最後の演奏はアルバムでも最後の曲「声」。どこか7,80年代ソウルを思わせる懐かしい雰囲気のスローバラード。ゲスト参加のキーボード=中川重輝のローズピアノの音色が印象的。

以上、ざっとライブの内容を事前レビューしてみました。公開はyoutubeで5/20前後を予定しております。最後までこの文章をお読みくださったそこの貴方!!もう聞きたくて、観たくてうずうずしているかもしれませんね?!ぜひぜひご視聴ください。お申し込みはこちらから。https://www.gakuenzaka-press.com/about-mozk

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